鳶職とは

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火消しにルーツを持つ、命を懸けた仕事

鳶職(とびしょく)の起源は、江戸時代の町火消しにあります。 当時、木造建築が密集していた江戸の町では、一度火災が起きれば大惨事につながりました。 そんな時、真っ先に現場へ駆けつけ、火元近くの高所に登り、命を懸けて火を食い止めたのが町火消したちです。 その勇敢な姿は庶民たちに深く尊敬され、いつしか彼らを「鳶」と呼ぶようになりました。 高い場所に登ること、高所で迅速かつ正確に動くこと、そして何より「人の命と暮らしを守る」という誇り。 これらは、時代を越えて現代の鳶職人たちにも脈々と受け継がれています。 鳶という仕事は、単なる肉体労働ではありません。 困難に立ち向かい、仲間と力を合わせて困難を乗り越える、誇り高き使命なのです。 その原点を忘れず、今も私たちは現場に向き合っています。

建設の現場をつくりあげる、縁の下の力持ち

現代の鳶職は、建設現場において最初に入り、最後に撤収する“現場の花形”であり、縁の下の力持ちです。 ビルやマンション、工場、公共施設など、あらゆる建築物の工事は、鳶職による足場仮設から始まります。 足場とは、建設作業を安全かつ効率よく進めるための命綱。 その完成度が、後に続く多くの職人たちの安全と作業品質を左右します。
さらに鳶職は、鉄骨の建て方や重量物の据付といった大規模で繊細な作業にも携わります。 巨大な鉄骨を正確に組み上げ、数トンにもなる機械を設置する技術とチームワークは、 一朝一夕では身に付かない、まさにプロフェッショナルの領域です。
目立たない仕事かもしれません。 しかし、建設という大きな夢を支えるために、私たちは誇りを持って現場に立ち続けています。

未来に誇れる鳶へ──今、私たちが伝えたいこと

時代が変わり、建設技術が進化する中でも、鳶職の重要性は変わることがありません。 しかし残念ながら、鳶職に対して「怖そう」「荒っぽそう」といった誤ったイメージが根強いのも現実です。 私たちはその理由を、自らの「伝える努力」が足りなかったからだと受け止めています。
鳶職とは、命を守るために、技術と誇りを磨き続ける仕事です。 現場での安全を誰よりも真剣に考え、細部にまで心を配り、仲間と信頼を築く。 それができてこそ、一人前の鳶職人といえるのです。
関口工建では、この仕事の誇りと魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。 未来を築くために、若い世代にも「鳶職」という選択肢を胸を張って伝えていく。 それが、今、私たちが歩むべき道だと信じています。

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